野生のアフリカゾウは、この100年で3%にまで減少しました。
その危機には日本が大きく関係しています。
まずは知ることからはじめませんか?
今、アフリカゾウが絶滅の
危機にさらされています
1989年に象牙は国際取引が禁止されました。
しかし、消費と需要がある限り、ゾウは密猟されます。
2012年の1年で地球全体の10%に当たる38,000頭ものゾウが殺されました。以来年間2万から5万頭が密猟や生息域の減少によりゾウを失っており、これは15分に1頭、1日96頭に値します。
過去1世紀で人間はアフリカゾウを残り3%にまで減らしてしまいました。このままでは10年、20年後、子ども達が大人になるころには野生のゾウが残っていないかもしれないと懸念されています。
原因は、象牙の密猟
密猟されたゾウの牙は象牙として簡単に現金収入化されてしまいます。アルシャバブのようなイスラム過激派テロ組織や犯罪シンディケートも象牙や犀角を軍資金に使っていることが判明しています。象牙が一般的に消費され続けるかぎり、生きたゾウの牙には金銭価値が付いてしまい密猟のターゲットとして狙われ続けます。
世界一の象牙消費国「日本」
1980年代、野生のアフリカゾウの数は半減。
そのうちの7割近くを、日本の象牙市場が消費したと言われています。
1989年に国際取引が禁止されましたが、それ以前に日本に入国していた象牙に関しては、誰でも登録できることになっています。象牙の出所は特に証明する必要がない為、違法のものが合法と混ざりこんでもわからないことが問題視されています。
日本では、「1989年以前に入ってきた象牙である」と書けば、出所を立証できなくとも、誰でも新たな合法象牙として登録できます。また、販売するにあたって登録が必要なのは一本牙のみで、カットピースに関しては、登録の対象外になります。
日本は何に象牙を使っているの?とよく聞かれます。かつて象牙大国として80年代に世界の象牙の67%を日本が消費していました。中国が象牙の販売をやめて以来、日本は再び世界一の販売国です。現在も80%の象牙はハンコとして使われています。
海外では象牙の国内販売が次々に取りやめられる中、日本は店頭とインターネットに販売店がたくさんあります。最近では日本で買った象牙を海外へ違法に持ち出されるケースが増えていることも懸念されています。
世界各国で象牙の使用が禁止されている
2015年、国連決議で全会一致で象牙の販売禁止を採択。
2017年、象牙使用の歴史が最も長い中国も取引を禁止。
そして2020年、このままでは、
日本が世界唯一の象牙マーケットになる可能性があります。
10年後もアフリカゾウのいる世界を
守るために
私たちにはできることがあります。