ドッグユニットとは、密猟者や隠された銃器・象牙を探す探知犬とそのトレーナーによるチームです。
アフリカゾウの涙では、2013年にマサイマラにアメリカで訓練を受けた探知犬2頭(ゲイジとガーヴィー)を提供し、
その後も継続してサポートしています。
密猟者はふたつの目的でゾウ、サイ、その他の野生動物を殺します。ひとつは、肉や皮を食べたり売ったりするため。そしてもうひとつは、牙やツノを採取するためです。象牙や犀角は違法マーケットで高く売れ簡単に現金化できるため、テロや犯罪組織の現金収入として、そし郡資金として利用されます。
密猟者は違法の銃器を用いて動物を殺します。密猟の準備の段階で周辺の村に持ち込んで茂みや地中に隠したり、または車両に隠して保護区地域に持ち込んだりします。また密猟した後に、収穫した象牙や犀角、使った武器を全て運び出さず、周辺の村に身を潜め、運び出しやすいタイミングを計ることもあります。
マサイマラでは、すでに犯行現場から密猟者を追跡して捕まえるための追跡犬を滝田が導入しています。その部隊とは別の役割として、探知犬を2013年に導入しました。アメリカで訓練を受けたラブラドールは、ケニアに訓練士と共に来て、厳しい訓練をハンドラーと毎日しながら周辺の村や地域を出入りする車両に隠された銃器(銃や手榴弾など)や象牙などを見つけるのに活躍しています。
探知犬と追跡犬がハンドラーたちと共に持続的に活躍するためには、資金が必要です。犬たちの食費、医療費や機材、そして犬だけでは活躍できません。犬のパートナーであるハンドラーのユニフォームや給料、車両部のコストなど、犬一頭入れるために多くの運営費がかかっています。そのための資金集めをし、導入した犬たちが滝田の指導のもと活躍できるように資金集めもしています。