世界では野生動物の保護活動が数多く繰り広げられいて、
その一つがGlobal March for Elephants and Rhinos です。
毎年10月4日前後に世界同時に絶滅の危機にあるゾウとサイのために
マーチを行うという130以上もの国や都市が参加しているイベントですが、
日本ではグローバルマーチが行われていなかったため、アフリカゾウの涙を中心に実行委員会を立ち上げ、
2014年10月4日に日本発のGlobal March for Elephants and Rhinosを実施しました。
それ以来、毎年10月上旬に開催しています。
アフリカゾウはわずか35万頭まで減少し国際取引が禁止されているにも関わらず、毎年2万頭以上のゾウが象牙目的で密猟されています。またサイも角を目的とした密猟により8時間に一頭殺されています。サイ角は医学的効果がないとされているにも関わらず、いまだ漢方の需要がなくならず、日本人旅行者でも絶滅危機を知らずに買ってしまうことがあります。
日本で消費される象牙の80%は判子の材料として何気なく消費されており、その他は和楽器のバチ、根付、小物やアクセサリーとして使われています。中国が象牙の販売禁止を実施してから日本は世界最大の象牙販売国になりましたが、象牙の密猟や違法取引に関する問題や、アフリカゾウが密猟の犠牲になり絶滅に追いやられている実態について一般的に知られていません。
アフリカゾウの涙はグローバルマーチの日本実行委員をしています。海外でのグローバルマーチは消費国の大使館の外で行うデモ体質のイベントですが、日本ではそのような「反対運動」ではなく、他の団体と協力し楽しいファミリー向けのイベントとして上野公園で毎年開催しています。
ゾウとサイの問題をより広めるために、2014年に10月4日を「ゾウとサイの日」として宣言しました。以来、グローバルマーチの開催と共に、ゾウやサイのことを楽しく興味を持ってもらうために展示、ワークショップやトークイベントなどを行っています。